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ネトフリドラマ『忍びの家』全8話視聴感想「俵家の家族再生の物語だった」

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先日ネットフリックスにて配信された日本ドラマ「忍びの家」。注目作品としてラインナップされてたので事前マイリストして楽しみにしてました。今回は全8話視聴の感想となります。基本的に重要なネタバレはしませんが、一部作品に登場する人物については触れていきます。

忍びの家の作品概要

賀来賢人主演によるスパイアクション作品で、「もし日本にかつて滅亡した服部半蔵の末裔がいたら」というのをコンセプトにした作品。賀来賢人演じる「俵 晴」は「俵 壮一」と「俵 陽子」の子として産まれバイト暮らしの気ままな日々を過ごしていました。

 

そこに壮一が経営する酒蔵が経営難に陥っていることが発覚し、忍者組織を統括する「BNM(忍者管理局)」から再び現場復帰しないかと打診されるも壮一や晴はある事件をきっかけに忍者稼業から足を洗っていた。

 

仕事帰りに牛丼屋に立ち寄っていた晴はある女性と出くわす事になる。名は伊藤可憐(吉岡里帆)。彼女と出会うことでBNMからある依頼が晴に伝えられる。それは「可憐への身辺調査」だった。

 

物語のベースが”家族”がテーマとなっている

今回のドラマのプロデュースに賀来賢人さん本人が携わっていてアメリカの監督と一緒になって作っているそうで、日本古来から存在する「忍者」というものをベースに俵家という家族を囲うようにしてドラマが展開していっています。

 

基本的に家族団らんというシーンは描かれているのが少なく一家の主である壮一は一人カップ麺をすするシーンだったり、一番下の子の陸や同居する祖母のタキだけがご飯を食べてるシーンがあったりする。今の現代社会でも核家族だったり、一家団欒というのが希薄になっているのがわかる内容となっていた。

 

晴と長女の凪は深夜帰宅が多く、晴は母屋ではなく蔵で生活してたりと何か不思議な構図もあったりします。晴の兄でもある岳(高良健吾)は6年前の事件に巻き込まれ亡くなっているもその場にいた晴はそのことをきっかけに忍者稼業から足を洗っており、凪は兄が亡くなった事を信じられずにいます。

 

何かしら影の多い家族ではあるがBNMの依頼を受けた陽子と晴を発端にバラバラだった家族がまとまっていきます。いわゆる家族再生していく姿が全8話に集約されてるといっていい。

 

希薄とされている家族という形態が古き良き日本を思い出させてくれるようでもあり、それを小難しい演出なく魅せてくれるので様式や慣習などはあれどやはり家族だからという理由で受け入れてしまえるのももしかしたら日本独自の考えなのかもしれないとおもった。

 

忍者は忍者あれど他作品のような忍者アイテムは出てこない

忍者といえば思い浮かべるのが忍者七つ道具とされるものは出てこなかった。忍者作品といえば忍空、NARUTO忍たま乱太郎だったり映画だと梟の家、カムイ外伝、GOEMONといった作品があったがそのどれとも似つかない令和版の忍者アクション作品となっていた。

 

にしてもドラマ各話で忍者の忍び道具が出てくるわけでもなくその場にある道具を駆使して戦うというスタイルが面白かったりしました。なのでゴリゴリの忍者アクションを期待してしまうと拍子抜けしてしまうかもしれないが、宮本信子の演じるタキが使っていた顔だけでコミュニケーションを取ったり、壮一の妻陽子がやっていた唇の動きだけで何を喋っていたのかわかる読唇術は忍者スキルといっていいだろう。

 

政治や新興宗教といったものと”忍びにとっての主の存在について”

かつての忍びとして代表される「伊賀」「甲賀」といったものではなく「徳川に仕えた服部」と「北条に仕えた風魔」が物語を動かす勢力として存在します。8話目になるとさらに新たな勢力が出てきたりしていたのでもしかしたらシーズン2が作られるとしたらそこら辺の勢力も描かれるのが予想とされます。

 

忍びにとって重要な「主に仕え、主を守ること」という行動理念はあれど、このドラマだと主が誰なのか明確にされてませんでした。風魔の主は誰なのか。服部の主は誰なのか。結局のところそこが明らかにされずにシーズン2への伏線が貼られていったのが残念な点といえます。

 

後所々政治や新興宗教が出てきたりします。新興宗教や政治は忍びとどのように密接に関わっているのかというのは政(まつりごと)をする上ではあったとされています。密使を行うために間者を使って敵勢力の情報やその勢力を崩す役割に遣われていた時代もあります。

 

今作ではBNMという組織が俵家を使って風魔滅亡を画策し、風魔は滅亡されていたが代を変える事で生き延びて何かしらの目的へと動いていたが、そのためにはタキが隠し持っていた掛け軸が重要されていたわけでなぜそこまで重要な掛け軸をタキが持っていたのかも物語終盤になれば明らかになります。

 

このドラマで一番といっていいのはタキの存在ではないでしょうか。久々に宮本信子さんの演技を観れて嬉しかったです。私の幼き頃はミンボーの女やマルサの女ではよく拝見してたのでこの映画で終盤までキーパーソンとしているのはシーズン2でも期待を持っていいと想いました。

 

まだ明かされてない”本当の主”についてもかなり気になってはいます。1話1時間弱はありましたが全然間延びするところなく見れたのが良かったです。

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