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久々大当たりのネトフリのホラードラマでした。「マリアンヌ呪われた物語」はフランス産のホラードラマだったので心配ではありましたが、アメリカのホラーチックに作られた作品だけあって非常にゾクゾクとした展開が楽しめました。
全話8話ではありましたが内容がしっかりと作られており最期の展開が胸糞展開だっただけに胸糞バッドエンドな展開が好きならおすすめの作品であります。
物語のあらすじ
売れっ子ホラー作家「エマ」が突如自分の開いたサイン会で旧友のカロリーヌが来て「あなたのせいで、ママがおかしくなった」と言われ母親にやられた傷をエマに見せ自ら命を絶ってしまう。
不思議に思ったエマはアシスタント「カミーユ」を連れ、故郷「エルダン」に帰郷すると次々とエマの周囲に不可解な出来事が起きてしまう。エマは自身の書いた小説に対して亡くなったカロリーヌ母の家にいくと信じられない真実を知る事となる。
「エマ」が書いた小説は実現化する呪いの小説
昔ドラマか映画で「書いた事が本当に起こる」というものがあったと思いますが、「エマ」が書いた内容が本当に起きてしまうというのが今作品の重要なポイント。
つまり「エマ」が書いたホラー小説で起きた出来事は実現化してしまうので、呪いのビデオならぬ呪いの小説という斬新な設定が面白かった。
とにかくエマの小説の中に登場する魔女「マリアンヌ」がとても怖くアウトキャストという作品出てきた悪魔みたいな怖さがありました。
マリアンヌ自身はエマと繋がりを持ちたくてエマに憑りつき小説を書かせることで人を不幸にさせることに喜びを覚える魔女。
だが、エマ自身は幼少の頃から悪夢にうなされることで自分は呪われた存在なのでは?と気づいた時に町の神父に「自らを破壊する」ように言われ町から追い出されるかのように離れていった。
なぜなら離れる事によりエルダンの町は救われるからである。
「マリアンヌの呪い」とはどんなものなのか
理不尽でかつ命を落とすほどの呪いというのはどのようなものなのか?他の作品だと「リング」のような呪いのビデオだったり「呪怨」のような「呪われた家」だったりもしますが、
マリアンヌの場合は「人」に対して憑りつくし憑りつかれた本人自体気づいてないパターンになっているという。エマ自身小説を書くことで呪いを浄化できていたと錯覚していたが、実はマリアンヌにその時すでに憑りつかれてた。
またエマ自身が疫病神的な存在になってしまっていて周囲に多大な迷惑をかけている事案も作中に描かれているがその主な被害を紹介しましょう。
カミーユ
エマのアシスタントでエマの故郷についていったが、恐怖体験や憑りつかれたエマを助けようとして大怪我を負って入院。入院中もマリアンヌの呪いにかかり病院の中でセビーの子供に対して危害を加えようとする。
セビー
エマの初恋相手。結婚し子供が生まれたばかりなのにマリアンヌの手によって誘拐されてしまう。エマが小説を書くことで子供は戻ってくるが、エマとの関係は疎遠になる。
アルノー
エマの親友であり昔の悪友。彼は弟「トニオ」を突然海の事故で失ってしまう。エマを助ける為に呪術によってマリアンヌを降臨したが失敗し、マリアンヌの餌食にされてしまう。
個人的にはアルノーは弟を救えなかった罪とエマを救えなかった罪悪感があったりして理不尽なやられ方をしてしまった感がある。
オーロラ
エマの親友。モヒカンスタイルで過ごしていた青春時代に妹を学校の不慮の事故で失ったと思っていたが実はエマがオーロラの妹を迎えにいった際に箱の中に閉じ込められてしまい妹は命を落とす事に。
降臨術をしている間にオーロラは亡くなった妹からその真相を聞かされてエマとは関係が悪化してしまう。
ドゥジョン夫人
冒頭に出てきたカロリーヌの母。カロリーヌはマリアンヌのせいで命を落としてしまう。
ドゥジョン夫人はマリアンヌに憑りつかれた事すら気づかぬまま娘の葬式に足を運ぶ。
エマの悪霊払いにより、除霊された際に失明してしまい娘も失い、両目も失ってしまう。
神父
エマがマリアンヌに憑りつかれた事を知り町から追い出したが、再びエマが戻ってきたことにより神父の身にも災いが降りかかる。
エマが憑りつかれた事を知りマリアンヌが降臨して以降マリアンヌを追い払うために墓前を焼き払う為に自らも犠牲となってしまう。
刑事
呪われたエマを救いだそうとマリアンヌ降臨術に協力したが、憑りつかれてしまったことを知ると自ら命と代償にマリアンヌを葬ろうとする。
しかし、彼の命は関係なくマリアンヌは他の誰かに憑りつきそのあとにアルノーが襲われて命を落としてしまう。二次被害的な最悪のパターンとなって胸糞悪いですけどね。
このようにエマと関わる人々は災いや不幸があったりして結構最悪な展開になる事が多い。
酷似作品について
「IT」「リング」と似たように「呪われた」ものが存在しそれに立ち向かう人々を描いた作品。
「IT」のペニーワイズのような存在の「マリアンヌ」だが、最期の最期まで姿を魅せずに最終話で姿を出した時の姿がヤバすぎた。
エマの書いた小説は人々を不幸にさせるものではあるが悪魔からすると大変魅力的な小説であり「続きを書け」と言ってくる辺りエマと悪魔を繋ぎ合わせる「呪術」的な扱いだったかもしれない。
ハッピーエンドを期待してしまいがちだがこの作品にはそれがないのも良かった。胸糞悪いエンディングが見れたのもそうゆう設定が好きな人にはおすすめですけどね。
これ以上話すとネタバレになってしまうのであえて控えては置きます。
驚かせポイントが「うますぎる」
昨今のホラー作品はカメラワークだったりサウンドボリュームのコントロールで見ている人の恐怖心を煽るような展開が多かったが、この作品については「絶対に来る」ってポイントで現れたり、カメラワークとかの表現も大変良く出来ていた感じがあります。
エマの実家の屋敷はホラーすぎてぶっちゃけここに良く住めるねって言いたくなるほど怖すぎる。灯台が町の象徴とされどこか寂し気な町の表現だったりも良く表現できていたと思います。
心臓止まりそうになるくらいの恐怖体験が何度もあったりしますのでビックリ系ホラーが好きな人も見てほしい作品でありますね。
・ビックリ系ホラー作品が好き
・胸糞悪い展開が好き
・ハッピーエンドが嫌いな人
これらに該当する人には是非見てほしい作品です。最新作だけあってシーズン2もありそうな展開で終わるので続きが気になる作品ではあります。
リンク:https://www.netflix.com/jp/title/80217779
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